れんげ、なずな、ハコベ、すみれ
カラスのえんどう、のびる、
おおいぬのふぐり、たんぽぽ….
かわいい小さな草花が揺れ
白菜や青梗菜、大根にも花が咲き
春の畑は絵に描いたような
のどかで美しい良い田舎の風景です。
冬野菜としての収穫は
刻々と終わりを迎え
夏野菜の種まきや苗植えが
始まっています。
この移行期間、春の端境期は昔から
野草が食卓に加わる季節です。
中でもヨモギは和ハーブの女王さま アイヌから琉球まで古来から薬草として煎じたり お灸にも使われてきました。
万能薬としての効能もさることながら
おばあちゃんのとっておきの場所で自生しているヨモギを マフィンやホットケーキ、クッキー、白玉だんごに練り込んだり 天ぷら、チヂミにするとほんのり春のいい香りがします。
汁椀の具やお浸しも美味しいです。
沖縄風の炊き込み御飯、餃子の具にもおすすめです。 乾燥させてお茶やお風呂にも。
こちらの方言では「よごみ」と言い 春に摘む新芽をペーストにして
草もちを作ります。 蒸し立てのもち米を搗いて
色のきれいに残る絶妙なタイミングで
ペーストを加え
自家製のあんこを包みます。
作る側も食べる側も
家族皆それぞれ今年の出来栄えを
にわか評論し合いつつ頬張る
なくてはならない春の味です。