子供の頃の記憶
稲穂がずいぶんと重くなり
実家の周りが一面の黄金色の絨毯
いち早く稲刈りを始めたご近所さんの機械の音
もうすぐわが家にもやってくるであろう
新米の香りの記憶にそわそわして
よそってもらった古米のご飯を残そうとすると
決まって祖母か母が言う
「お米1粒作るのにも1年かかる」という
実感のあるようなないような重いフレーズ….
同じくイネ科のとうもろこし
うるち種も餅種もあり
今年わたしは爆裂種という
ポップコーンになる
グラスジェムコーンを栽培しました
他の種類との交雑を避け
ちょっと遅くに種蒔き
虫食いばかりだけど
幾度の台風にもめげず
ついに収穫の日を迎えました
季節の変わり目に
立ち枯れた皮を1枚1枚めくると
その名の通り宝石のような実
次々現れる
美しい色にため息
実は土壌改良から2年越しの収穫
しみじみ思い出す
炎天下だれも手伝ってくれない
ひと夏の重労働
来る日も来る日も
不毛となった捨て鉢の土を集める
微生物分解すらしなかった根を灰にする
夫とせっせと野菜くずを混ぜ込むこと1年
やっと雑草が生えるようになったところへ
植えたとうもろこしの種が
今やこうして立派に!
うるうる….
来季は寒色混じりのももっとできたらきれいだなぁと
それはブルーローズへのロマンのよう